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2019.03.25

WING

航空機電動化にらみ産官連携の研究が本格化

高出力密度モータや線材、軽量蓄電池など

 産官が連携して2019年度から新たに、航空機の次世代電動推進システムの研究開発をスタートすることが分かった。新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)を中心に、10名乗り程度以上の航空機を対象に、求められる安全性や信頼性を考慮し、高効率でありかつ高出力密度モータや線材などに関する技術開発を行い、航空機電動推進システムとして評価する。さらに、航空機用蓄電池システムにおいて重要視される単位質量あたりのエネルギーや出力を実機適用レベルまで向上させるため、電極材料やモジュール構造、パック構造などの開発を行う方針だ。
 高効率かつ高出力電動推進システムの研究開発では、航空機電気推進システムを構成する高効率で大出力密度を有するモータや線材などに関する各要素の基盤技術開発を行う。
 一方、軽量蓄電池に関する研究開発では、実機適用レベルのエネルギー密度を実現する要素技術として、電極や電解質などの構成要素のほか、CMU(Cell Management Unit)、BMU(Battery Management Unit)などの制御ユニット、さらにはモジュール構造、パック構造などの基本仕様開発を進めていく。
 なお高効率かつ高出力な電動推進システムおよび軽量蓄電池の研究開発は、仕様の策定、試作・評価などを行い、2021年度に中間評価を行う。その上で、いずれも計画最終年度となる2024年度までの6カ年で、技術成熟度(TRL)6とすることを目指す。さらに、国内外機体OEMのニーズを把握すると共に、今後策定が進むであろう認証基準に対し、必要に応じて標準化団体と協力して策定動向を把握することによって、策定に関する提案を検討していく方針だ。