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2022.10.25

フィンエアー  冬期より羽田-ヘルシンキ直行便をデイリー運航

 

~現在も羽田-ヘルシンキ直行便をデイリー運航

 

新型コロナウィルスの感染拡大や、ロシア・ウクライナ情勢により、日本−欧州路線の航空便の運航環境に影響が出るなか、フィンエアーは成田空港からヘルシンキへの運航を継続。直行便を毎日運航している。2022年冬期からは、羽田−ヘルシンキ線を新規開設し、当期間は成田便を運休の予定。また日本−欧州間においては、日本航空、ブリティッシュ・エアウェイズ、イベリア航空との共同事業を行っている。
 フィンエアーは、東京の他にも大阪、名古屋、札幌、福岡から運航していたが、渡航制限を始め、昨今の状況を受けて現在は運休となっている。しかしこれらの発地からでも、国内線の接続便が充実している羽田を利用すれば、今後は日本から最も近いヨーロッパの玄関口であるヘルシンキにスムーズに移動できる。
 飛行ルートについては現在、ロシア領空を回避したルートに変更。これにより、所要時間は約13時間となるが、ヘルシンキから各都市への接続が良いため、北欧各地やヨーロッパ主要都市へ効率よく移動できる。たとえば日本を夜に出発すると現地時間の翌日早朝にヘルシンキに到着する。その後ヨーロッパ各都市に午前中に到着することが可能だ。

 

 

 

 

 

 

冬期運航スケジュール(2022年10月30日~2023年3月25日)

出発地 到着地 便名 出発時間 到着時間 運航曜日
羽田 ヘルシンキ AY062 21:55 04:25+1 毎日
ヘルシンキ 羽田 AY061  17:55 14:25+1 毎日

※2022年9月1日現在

※発着枠調整中により上記スケジュールが変更になる可能性がある。

長距離路線のビジネスクラスやプレエコを強化

 

フィンエアーでは長距離路線のリニューアルに着手している。具体的にはエアバスA350型機とA330型機を対象に、ビジネスクラスの刷新とプレミアムエコノミーの導入を進めている。リニューアルは順次行われており、すでに今年5月からはプレミアムエコノミーのサービスを導入開始。2023年にかけて対象機材のリニューアルを完了する計画だ。

 

ビジネスクラス  快適さとプライバシーの追求をさらに徹底

 刷新されたビジネスクラスは最大43席で1-2-1の配列となり、全席から通路へアクセスできるようレイアウト。ベッドにもなるシートは、コリンズ・エアロスペース社との共同開発によるシェル型シートコリンズ・エアロスペース社との共同開発によるシェル型シート「AirLounge」で、アメニティキットや寝具類(枕とデュベ)は北欧を代表するデザインブランドであるマリメッコのデザインを採用している。
 機内エンターテインメントは18インチの個人用モニ
ターで楽しむことができ、AC電源及びUSBポート(タ
イプAとC)、携帯電話のワイヤレス充電が可能、ノートPC等を収納する十分なスペースを装備している。
 食事はメイン料理を3つのメニューから選べるコース料理の他、軽食や朝食サービスが提供される。さらに、機内に設けられたスナックバーでは、軽食類や飲み物が用意されている。食器はフィンエアーのためにデザインされた、フィンランドのブランド「イッタラ」を採用。高級感を演出している。

 

 

 

 

 

新導入のプレミアムエコノミー より広くゆとりある空間を確保

長距離路線に順次導入されるプレミアムエコノミーは、シートリクライニングが可能な広い座席空間を確保し、フルレングスのレッグレストも装備している。またメモリーフォームクッションやフレキシブルなヘッドレストの採用で快適性を高めているだけでなく、マリメッコデザインのネックピローやブランケット、アメニティキットも提供する。機内エンターテインメント用に13インチの個人用モニターやユニバーサル電源、USBポート(タイプA)を各座席に装備。

 食事はメイン料理を2つのメニューから選べるコース料理の他、朝食または軽食が提供される。食器はビジネスクラスと同様に「イッタラ」を使用している。

 

 

 

エコノミークラス 全体を北欧らしいデザインで統一

 最大で265席、3-3-3の配列となるエコノミークラスは、マリメッコの枕とブランケットを採用し、キャビン全体が北欧らしさを感じさせる雰囲気でまとめられている。また、メモリーフォームクッションやフレキシブルなヘッドレスト、12インチの個人用モニターを装備し、フライト中の快適性にも最大限に配慮している。食事は温かい料理とノンアルコール飲料を無料で提供し、最初の食事ではグラスワインかビールの提供も無料。

 

ヘルシンキ空港内に
3つのフィンエアーラウンジ

 日本からのフライトが到着するヘルシンキ・ヴァンター空港は、フィンエアーの拠点空港だ。乗り継ぎ利便性に配慮した構造で、日本便からの乗り継ぎ所要時間(MCT)が40分と短い、機能的な空港だ。また日本のICパスポートを持っていればヘルシンキでの入国・出国の際は自動化ゲートも利用可能で混雑回避ができる。

 空港でのセキュリティ検査には最先端技術が導入されており、日本への帰国時には、ノートPCや携帯電話、液体容器(100ml未満)などを手荷物の中から出す必要なくチェックを受けられる。
 空港では拡張工事が進行中で2021年冬から新施設の利用も開始しており、フィンエアーが使用するターミナル2では、すでにチェックインからセキュリティ検査までの動線に沿った施設を刷新済みだ。
 フィンエアーは空港内のシェンゲン協定加盟国エリア内の1カ所とシェンゲン協定非加盟国エリア内の2カ所に、計3つのラウンジを設けている。ラウンジでは食事やアルコールを楽しんだり、シャワーを浴びてリフレッシュも可能だ。

 

エシカルな航空会社像を追求

 

人々の生活を充実させるための持続可能な航空輸送事業を模索するフィンエアーは、新たな時代のエシカルな航空会社像を目指している。この目標達成のために様々な取り組みを開始しているが、たとえばその一つがCO₂排出量を削減するためのバイオ燃料だ。現在はバイオ燃料事業に取り組むネステ社との提携をはじめとし、廃油を原料としたバイオ燃料などの開発に協力している。食品ロスの削減にも取り組み、短距離路線の機内食の事前注文を徹底することで食品廃棄物削減を図っている。

 アメニティキットにも、環境への配慮がうかがる。プラスチック廃棄物を削減するため、コーンスターチから作るバイオプラスチック製の歯ブラシを採用し、包装類も簡素化して大幅な削減に努めている。スタイリッシュで旅客が繰り返し使用したくなる品質のアメニティキットを提供することで、使い捨てを避けるための取り組みも行っている。

 

 

公式サイト:finnair.co.jp

 

 

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