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2024.06.19

WING

東京メトロ、6月28日・29日に浦安駅でSAF回収イベント

 メトログッズプレゼント、SAF製造過程をVR体験も
 
 東京地下鉄(東京メトロ)が来る6月28日と29日の2日間の日程で、東西線浦安駅の改札外において、使用済み油回収イベントを実施する。
 一般家庭から回収した使用済み油は、SAF(持続可能な航空燃料)の原料として活用し、脱炭素に寄与することになる。家庭で生じた使用済み油を同イベントに持ち込むと、先着でメトログッズをプレゼントするほか、会場でSAF製造過程のVR体験や東京メトロの環境の取組みに関するクイズコーナーを設ける。イベントは、使用済み油を持ち込まなくても参加することが可能で、SAFの認知度を高めることが狙いだ。
 また、このイベントに参加するために使用済み油を電車に持ち込むケースがあると考えられるが、東京メトロは容器に「使用済み油」または「廃油」と記載し、容器とイベントチラシを中身の見えるビニール袋に入れて持ってくること、さらに電車の車内に廃食用油を置き忘れることがないよう、呼び掛けている。
 回収可能な使用済み油は、使用済みの天ぷら油(植物油)、期限切れの油、常温で液体の植物油(サラダ油、ごま油、オリーブオイル、なたね油、アマニ油等)が対象。一方、回収することができない油としては、凝固剤を使用したもの、常温で固まる油(パーム油等)、ラード・バターなどの動物性油、ガソリン、灯油などの鉱物油を挙げた。
 東京メトロは、使用済み油のSAFへの再利用を通じて脱炭素社会の実現を目指す取組みとして、昨年12月に「Fry to Fly Project」に賛同・参加した。これまで同社グループのメトロプロパティーズが運営する飲食店舗等の使用済み油を提供してきており、今年4月からは社員食堂等を運営するグループ会社のメトロライフサポートの5拠点からも、使用済み油の提供を開始した。その他にも、東京メトロ利用者にSAFの重要性や「Fry to Fly Project」を車内ビジョン・駅コンコースビジョン等を通じて発信してきた。

※画像=東京メトロが使用済み油の回収イベントを浦安駅で実施する(提供:東京メトロ)

※画像=東西線浦安駅のイベント会場地図(提供:東京メトロ)