記事検索はこちらで→
2024.05.08

WING

JAL、被雷回避支援「ライラック」で高精度予測

 三菱重工と共同開発、飛行中に確認可能に

 日本航空(JAL)は5月7日、三菱重工業と被雷回避判断支援サービス「Lilac(ライラック)」の使用契約を締結し、国内の空港に導入したことを発表した。同サービスは2社の共同研究で開発したAIによる予測モデル。飛行中に被雷の可能性が高い位置の高精度な予測を可能にした。共同で特許を取得したACARS用のアスキーアートレポートを使用して、地上から飛行中のパイロットへ雷雲情報を提供し、被雷を避けた到着経路を選べるようになった。
 ライラックの使用契約は4月2日に2社で結び、すでに被雷を避けたより安全な航路を飛行できるようになっている。パイロットは飛行中、コックピットから実際に見える雷雲や機上レーダーによる従来の情報と、新たに開発したアスキーアートレポートを重ね合わせることで、発雷可能性の高い雷雲の有無を考慮した到着経路の選定や、着陸時間の見合わせなどを判断することができる。