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2024.05.07

WING

JSR協議会、超音速旅客機開発へ技術ロードマップ

 日本の得意分野、早期実証など技術項目でランク付け
 
 日本航空(JAL)が発注意向を示す次世代超音速旅客機の開発や米空軍向け新たな超音速機開発に挑む米国のベンチャー企業であるブーム(BOOM)が世界的に大きな注目を集めるなか、日本でも宇宙航空研究開発機構(JAXA)を中心に超音速旅客機開発に向けた要素技術の研究開発が進んでいる。そうしたなかJSR協議会(JSR:Japan Supersonic Research)が、民間超音速旅客機の技術開発ロードマップをまとめた。
 ロードマップをまとめたJSR協議会は、宇宙航空研究開発機構(JAXA)、日本航空機開発協会(JADC)、日本航空宇宙工業会(SJAC)、三菱重工業、川崎重工業、SUBARU、そしてIHIが2021年3月31日に共同で設立した団体だ。2030年頃に想定される超音速機の国際共同開発に参画することを目指し、技術ロードマップの策定や国際共同開発に向けた協力体制を実現することを掲げている。

※画像=2030年頃から開発がスタートし36年頃の就航を見込む50席級の超音速旅客機イメージ(提供:JAXA)