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2024.04.30

WING

NAA田村社長、23年度旅客回復は14年度レベル

 外国人、国内旅客でコロナ前超え過去最高更新

 成田国際空港会社(NAA)の田村明比古社長は4月25日の定例会見で、発表した成田空港の2023年度運用状況(2023年4月1日~2024年3月31日)のうち、国際線外国人旅客と国内線旅客がコロナ禍前の実績を超えて過去最高になったことを明かした。その一方で国際線日本人旅客が5割程度にとどまり、全体の旅客数が前年度比72%増の3525万9433人、2019年度比では15%減になったとし、この旅客規模が当初予想どおり「2014年度と同等のレベル」だと評価。日本人旅客は「前年のゴールデンウイーク直前に規制緩和があったため、旅行への意欲が遅れた」との見方を示した。
 23年度の外国人旅客は、最多だった2018年度の1772万人を超え、前年度比175%増の1789万1912人、19年度比で8%増となった。国内線旅客は19年度の746万人が最多だったが、23年度には12%増の781万1382人となって、19年度比では5%増と、コロナ禍前を上回る旺盛な需要となった。その中で、回復が遅れた国際線日本人旅客は前年比98%増の678万5269人と、前年よりも2倍近い差をつけたものの、19年度比が50%減と5割の回復にとどまった。