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2024.04.30

WING

ガスタービン液体燃料の微粒化機構解明、数理モデル開発

東北大・神戸大、燃焼器開発でCO2・NOX削減に期待

 東北大学と神戸大学の研究チームが、ガスタービンにおける液体燃料の微粒化機構を解明することに成功し、数理モデルを開発した。チームは燃料噴射弁から噴射された燃料液膜の破断・分裂は、液滴の衝突により生じることを発見。燃料液膜が振動・変形し、破断して大小様々な液滴となる微粒化するプロセスを明らかにした。
 さらに、開発した微粒化数理モデルに噴射弁の形状・寸法と燃料・空気の流速・物性値を入力すれば、実験データに基づくチューニング無しで燃料噴霧の粒径分布を予測できるフレームワークを構築した。これにより、CO2およびNOX排出量をさらに減らす次世代燃焼器開発での利用に期待されるとした。