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2024.04.30

WING

ispace、月周回軌道に2基のリレー衛星展開

 26年打上げ、「APEX1.0」等と地球間で高速通信

 ispaceは4月25日、米国法人であるispace technologies U.S (ispace U.S.)が、2基のリレー衛星を活用した新たなデータサービスを開始することを発表した。ispace U.S.が2026年に予定しているミッション3において、SpaceX社のFalcon 9に搭載して2基の衛星を打ち上げ、「APEX1.0」ランダー(月着陸船)により月周回軌道に展開する計画だ。
 2基のリレー衛星は、月の南極付近に位置するSchrodinger Basin(シュレーディンガー盆地)に着陸する予定の「APEX1.0」ランダーと地球との間の通信を可能にするもの。ispace U.S.はTeam Draperの一員としなっており、その提案は米航空宇宙局(NASA)の商業月面輸送サービス(CLPS: Commercial Lunar Payload Services)のタスクオーダーCP-12に採択。ミッション3ではNASAによる複数の科学的ペイロードを、月の裏側、南極付近に位置するシュレーディンガー盆地へ輸送する計画だ。