記事検索はこちらで→
2024.04.25

ウイングトラベル

★スロベニア・クロアチアセミナー開催

 割安感や周辺国のセルビア、ボスニアも訴求

 スロベニア観光局は「アジアロードショー2024」と題したセミナーを香港とソウル、東京で開催した。このうち東京のセミナーではザグレブやプリトヴィツェ湖畔国立公園、ドブロブニクなど、クロアチアからの観光局も交え「スロベニア・クロアチアセミナー」として実施した。観光局の依頼を受けて今回のセミナーを企画した現地旅行会社インツアーズのトマーシュ・クルシッチ氏は「アルプスや地中海沿岸など多様性あふれるエリア。世界遺産にも指定されている自然や歴史が豊富にあり、安全で人々はフレンドリー。食事も美味しく、高いサービスレベルでありながら価格はリーズナブル」とアピール。隣接するセルビア、ボスニアヘルツェゴビナも取り上げ「マーケットは回復途中だ。一緒に取り組んで復活させていきたい」と意欲を見せた。

※写真=(上)スロベニア観光局を代表してプレゼンテーションを行ったインツアーズのクルシッチ氏(下)セミナーに参加したサプライヤーの面々

 スロベニアとクロアチア、セルビアとボスニアヘルツェゴビナのある旧ユーゴスラビア地域は、ひとつのエリアに7つの国があり、5つの民族、4つの言語、3つの宗教、2つの文字がある非常に多種多様な歴史背景と文化を持ったエリアだ。

 その北西部に位置するスロベニアは、小国ながらもアルプスの雄大な景色が楽しめる一方で、車でわずか1時間移動しただけで、地中海の穏やかな風景が広がる。  スロベニアのプレゼンテーションでは、アルプス地域の名勝地であるブレッド湖や地中海沿岸の都市、首都のリュブリャナについては、リュブリャナ観光局がプレゼンテーションを行い、工芸品体験やクリスマスマーケットなどの素材を紹介した。

 クロアチアのプレゼンテーションでは、首都のザグレブ観光局、ザグレブより北へ100kmに位置するチャコベツの観光局、日本人にも人気の世界遺産にも指定されているプリトヴィツェ湖畔国立公園、またアドリア海沿岸のドブロブニク観光局がそれぞれの魅力を訴求した。

 ザグレブは、「ベストクリスマスマーケット」にも選ばれたクリスマスマーケットや、プロジェクションマッピングによる光の祭典などイベントを紹介した。

 チャコベツは世界無形文化遺産の民謡やワイン、サイクリング、プリトヴィツェ湖畔国立公園はトレイルや地元の素材を使ったレストランでの食事、ドブロブニクはオフシーズン対策として、クリスマスやカーニバルなど、冬季のイベントを軸とした誘客について説明した。

 他にもワインやトリュフが味わえるイタリアのトスカーナ地方とフランスのプロバンス地方の魅力をミックスしたイストリア半島や古代ローマ帝国の遺構が今にも残るアドリア海沿岸の都市スプリットなども紹介した。

 一方、セルビアとボスニアヘルツェゴビナは、今後の注目エリアとして提案。セルビアの首都ベオグラードでは、2027年に万国博覧会が開催される予定で、現在開発が急ピッチで進行中。またボスニアヘルツェゴビナは、オスマントルコ時代の建物や文化が今に残る首都のサラエボ、またドブロブニクやスプリットからもアクセスしやすいモスタルなどを紹介した。

 今回のセミナーは、スロベニア観光局の依頼を受けて、現地旅行会社のインツアーズが企画、東京の回では、インツアーズのパートナーであるミキ ツーリストが運営に携わった。