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2024.01.03

WING

消防庁、羽田衝突事故で115隊出動、救急救助・鎮火に従事

 JAL機2名が中等症・2名軽傷、海保機機長は重篤

 総務省消防庁は1月3日、羽田空港で1月2日17時47分に発生した日本航空(JAL)機と海上保安庁の機体が衝突・炎上した事故について、JAL機の鎮火時刻は1月3日午前2時15分(鎮圧:1月2日23時50分)だったことを明らかにした。一方、海上保安庁機の鎮火時刻は1月2日の21時35分(鎮圧:1月2日21時35分)だったという。
 この事故は羽田空港C滑走路上で、新千歳空港から羽田空港に着陸した直後のJAL516便(JA13XJ、A350-941型)と、令和6年度能登半島地震の発生で支援物資を空輸するために新潟空港へ向けて出発しようとしていた海上保安庁のボンバルディアDHC-8型機(MA722)が衝突したもの。
 衝突地点から約1000メートルの地点で停止したJAL機に搭乗していた乗客乗員計379名は全員が無事に緊急脱出することに成功。一方で海上保安庁機は6名の乗員のうち、機長のみ脱出したが、残る5名は死亡した。
 消防庁によれば、JAL機側の負傷者は14名だったとのことで、うち4名は救急搬送。2名が中等症で、残る2名は軽傷だった。その他、10名が自己診療を予定しているという。一方、海上保安庁機から脱出した機長も負傷しており、怪我の程度は重篤とのことだ。
 この炎上事故の発生を受けて、東京消防庁の115隊が出動。ポンプ隊41隊、救急隊20隊、救助隊7隊、その他47隊がそれぞれ出動した。

写真=JAL機と衝突したMA722と同型機の海上保安庁のボンバル300(海上保安庁HPより)