月ピンポイント着陸目指すSLIM、月周回軌道に到達

　宇宙航空研究開発機構（JAXA）は12月25日、同日16時51分（日本標準時）に、小型月着陸実証機（SLIM：Smart Lander for Investigating Moon）が月周回軌道に入ったことを発表した。当初計画通りに軌道変更に成功しており、探査機は正常に稼働しているという。
　これまで月に着陸実施する場合の着陸精度は数kmから十数kmだったが、「SLIM」は100メートルオーダーでの精密着陸を目指す。この精密着陸を成功に導く鍵は、画像照合航法と自律的な航法誘導制御。「SLIM」により、その技術を実証することなどを目指す。このピンポイント着陸技術を獲得することで、将来の月・惑星探査、有人宇宙活動などに大きく寄与することは間違いない。

※画像＝SLIMの月周回軌道投入に成功した（提供：JAXA）