H3試験機1号機失敗、報告書を対策本部に提出

　直接要因絞り込みと従来品確認不足など背後要因指摘

　文部科学省は10月26日に開催した宇宙開発利用部会調査・安全小委員会において、H3ロケット試験1号機の打ち上げ失敗に関する原因究明に係る報告書をまとめ、文部科学省が設置していたH3ロケット試験1号機対策本部に提出した。
　このなかで打上げ失敗に至った直接要因を3つのシナリオに絞り込んだほか、H-II以来、使われ続けている部品の確認不足があったことを指摘するなど背後要因も究明。そうした原因究明結果に基づく再発防止策を示した。
　その上で、再発防止策や信頼性向上の取組に万全を期して取り組むことが必要取組の実施状況をしっかりとフォローアップしていくことが重要だとし、今後留意すべき示唆も得られ、教訓として活かすべきだと指摘した。

※この記事の概要
・絞り込まれた3つの直接要因シナリオ
・JAXA、マネジメント改革検討委員会設置
　2つの分科会も設置し改革議論　　など