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2023.10.25

WING

ペイロード50kg、1000km輸送可能な長距離物資輸送無人機開発へ

 Kプロ研究開発構想、物流2024年問題のソリューションに

 内閣府と経済産業省は、政府が進める「経済安全保障重要技術育成プログラム」(Kプログラム)の研究開発構想の一部を明らかにした。このうち長距離物資輸送用無人航空機技術の開発・実証について、最大50kgのペイロードを、1000km離れたところまで輸送することができる無人航空機を開発・実証することを目指す方針を固めたことが分かった。
 2025 年度までに重要要素技術の開発・評価を終えて、各要素の要求性能達成を確認。その上で、2026年度から実施する評価試験用の試験機に実装し、機体性能の評価フェーズへと移行し、評価試験の結果を受けて、仕様変更や性能向上が必要な場合は2026年度以降も研究開発を継続する計画だ。
 Kプログラムは、中長期的に日本が国際社会において確固たる地位を確保し続ける上で不可欠な要素となる先端的な重要技術を、科学技術の多義性を踏まえ、民生利用のみならず公的利用につながる研究開発及びその成果の活用を推進するもの。経済安全保障上の日本のニーズを踏まえつつ、個別の技術の特性や技術成熟度等に応じて適切な技術流出対策をとりながら、研究開発から技術実証までを迅速かつ柔軟に推進していくことを目指す。

※この記事の概要
・世界で長距離輸送用途開発進むが課題も
・垂直離着陸・ハイブリッドエンジン搭載へ

 水素やSAF活用も、飛行試験や認証取得視野 など