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2023.10.24

WING

JAXA、産業界と国内外繋ぐ航空DXプラットフォーム構築へ

 航空機DXは次世代機開発参画チケット、乗り遅れは致命的

 

 宇宙航空研究開発機構(JAXA)が現在取り組みを推進している研究開発の一つが、航空機の設計・認証プロセスの革新とプロセス統合だ。航空機開発・生産ではデジタル・トランスフォーメーション(DX)が強く求められるようになり、航空機づくりの最前線では大きな変革の波が到来している。
 JAXA航空技術部門で航空機DXチームを牽引する溝渕泰寛チーム長は「我が国の航空機産業の主戦場は、より大きな機体を開発するOEMのパートナーとして参画するTier1事業となっていくと思う」と前置きしつつ、「今後Tier1事業でシェアを拡大していくためには、現状の構造Tier1から脱却して、設計などの上流工程に食い込んでいく必要だと考えられる」とコメントし、「そのためには近い将来に主流となるだろうモデルベースドエンジニアリング(MBE)で設計し、解析で認証され、そしてスマートファクトリーで製造するような航空機製造技術を、早期に獲得していく必要がある」ことを強調。「逆にこれを達成することができなければ、現在の地位を確保することすら危うくなるだろう」と警鐘を鳴らした。

 

※画像=DX技術の活用に向けて航空DXプラットフォームを構築へ。画像は航空機ライフサイクルDXコンソーシアムのイメージ(提供:JAXA)

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