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2023.10.17

WING

携行ミサイルからヘリ守れ、ノースロップの次世代警報センサー「ATHENA」

 オンボード処理と高解像度等で陸軍ヘリ生存性向上に寄与

 陸軍などのヘリコプター搭乗員最大の脅威の一つが、兵士が肩に担いで発射する携行型の赤外線ミサイルだ。いつ、どこから発射されるとも分からない携行発射型のミサイルが登場して以降、ヘリコプターを飛ばす陸軍航空隊などにとって今なお根強い脅威となっている。そうしたなかノースロップ・グラマンは次世代ミサイル警報センサー(MWS)である「ATHENA」(Advanced Tactical Hostile Engagement Awareness)を開発した。
 指向性赤外線対抗装置(CIRCM)は、携行型防空システムの脅威からヘリコプターを守る上で効果的なシステムだ。ただ、CIRCMや同様のシステムは、目に見える脅威の対策に過ぎず、ミサイル警告センサーが生存性を高める上で鍵となる。CIRCMの目となるセンサーは、超音速ミサイルをほぼ瞬時に探知・識別することができる。

※写真=携行発射式ミサイルは陸軍ヘリ最大の脅威の一つ。「ATHENA」で生存性を高める(提供:ノースロップ・グラマン)