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2023.06.28

WING

関西空域の経路検討、高度見直しなどで発着増加

 25年に関空1時間当たり60回、さらに30万回達成も

 

 国土交通省航空局はこのほど、関西国際空港と神戸空港の発着枠を拡大するために検討してきた新たな飛行経路について、見直しを図った飛行経路案を中間とりまとめとして発表した。見直し案で関空は陸域の制限高度を見直し、新たな経路を新設する。出発・到着で使用する滑走路を入れ替え、B滑走路を出発に、A滑走路を到着に使用する。また神戸空港では、出発時および到着時の進入復行で衛星によるRNP方式を導入し、経路新設と高度変更を行う。この見直しは地域の理解を前提に進めることとして、2025年の大阪・関西万博までに関空では1時間当たりの処理能力を現行の46回からおおむね60回へ引き上げたい考え。2030年には年間30万回の発着を目指す。神戸空港では1日80回に限られる発着数の倍増を目指す。2030年ごろに国内線の発着を1日120回まで拡大し、1日40回を限度に国際線の運用を可能にする予定だ。

 

※図1=上段は現行の北風時ルートで、下段が新ルート案(提供:航空局)

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