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2023.06.26

ウイングトラベル

★JAL株主総会、赤坂社長「コロナ禍での支援・協力に感謝」

 ESG戦略の強化へ事業ポートフォリオを再構築

 

 日本航空(JAL)は6月23日、都内で第74期定時株主総会を開催した。当日は673人の株主が出席した。総会で赤坂祐二社長は、22年度決算で黒字転換を達成。また、国際旅客がコロナ前の約6割に、国内旅客が同9割水準に回復したことを報告した。その上で株主に対して「コロナ禍が収束に向かう中でこれまでの支援・協力に感謝している」と述べた。また、今後の経営課題においては「航空輸送のサステナビリティを確かなものとするべく、カーボンニュートラルへの取り組みを一層推進するとととみに、今後顕在化することが見込まれる航空関連人財の確保に努めていく」と述べた。さらに中期的にはESG(環境、社会、ガバナンス)戦略の強化に向けてフルサービスキャリア、LCC、貨物郵便、非航空事業の4つの事業領域において事業ポートフォリオを再構築していく方針を示した。なお総会では剰余金の処分と取締役9人と監査役1人の選任に関する3つの議案が上程され、いずれも原案が可決された。総会の所要時間は2時間2分だった。

 

 旅客需要着実に回復、純利益黒字転換
 カーボンニュートラル推進と人財対策強化へ