エアバス・レオナルド、軍パイロット訓練事業で連携

　空自次期練習機にも影響か、欧州・国際市場で商機模索

　エアバスとレオナルドが、軍のパイロット向け統合訓練システム事業を共同で推進する方針を固めた。ロシアによるウクライナ侵攻など、欧州の安全保障環境が劇的に変化するなか、航空優勢（エアドミナンス）が一層注目を集めており、両社はパイロット訓練に関する将来ソリューションを研究する。先ごろ開催されたパリ航空ショーで覚書（MoU）を締結した。
　両社はレオナルドの「M-346」が、世界中で10万時間以上の飛行を行った実績のある経験を活用し、先進的な訓練システムの提供に共同で取り組みつつ、あらたなビジネスチャンスを追求する構え。エアバスとレオナルドはまた、将来の軍事パイロット訓練分野に取り組むため、両社の関係の深化と産業協力を模索する。