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2023.06.26

WING

NASA、X-57全電気航空機プロジェクトを9月末終了

 航空機の電気推進に様々な知見もたらし運用終える

 米航空宇宙局(NASA)は研究開発を進めてきた「X-57マックスウェル全電気航空機プロジェクト」について、今年9月末までに機体の運用を終了する方針を明らかにした。NASAによれば、機体の運用終了後も数カ月かけて研究に関する報告書作成など、クローズアウト活動を継続するとした。2016年以来、プロジェクトではバッテリー技術、電磁干渉、モーター・コントローラーの設計など、さまざまな知見を共有することに成功した。NASAによれば、「X-57」プロジェクトは終了するものの、電化パワートレイン飛行実証を含む他のプロジェクトを通じて、電気航空機の研究を継続する方針だ。
 「X-57」プロジェクトの主な目標は、電気推進に焦点を当てた航空機の設計と耐空性に関する知識を規制当局に提供すること。昨今、大いに注目を集めている電気航空機市場における電気推進に関して、先進的な認証手法の開発にすでに多大な知見をもたらしているという。