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2023.06.01

WING

カンタス、豪州初の717型「VH-NXI」がついに退役

北米大手航空会社へ売却、北米向け札幌も経由

 カンタス・グループはオーストラリアで初めて登録・飛行したボーイング717型機の1機を退役させた。退役した機体は717型機(登録番号:VH-NXI)。「VH-NXI」は世界遺産にも登録されているニューサウスウェールズ州の国立公園にちなみ、「ブルーマウンテン」と名付けられた。2004年5月にジェットスターが就航した日、メルボルン-ローンセストン間の初便を運航するなど、カンタス・グループの数々の歴史を紡いできた機体だった。
 この機体は過去15年間、カンタスリンクの地域・国内線として運航。20年以上にわたり、カンタス航空とジェットスター航空の双方で2万9000回以上のフライトをこなし、160万人以上の旅客を輸送してきた。
 「VH-NXI」は、北米の大手航空会社への売却を前に、6月中旬にオーストラリアから飛び立つ予定だ。北米へのフェリーフライトに際しては、航続距離の制限があるため、セブ、札幌、アンカレッジを含む計8度の給油が予定されているという。
 カンタス・グループによると、カンタスリンクが運航する717型機計20機は、「プロジェクト・ウィントン」の一環として、燃費の効率に優れたA220型機29機と段階的に入れ替わる予定だ。A220初号機は今年末にも到着する計画だ。

※この記事の概要
・フリート刷新進むカンタス・グループ
 787やA321neoLRが続々と就航
・「ブルーマウンテン」の飛行歴  など