航空輸送統計3月、国際旅客回復でコロナ前の6割

ほぼ完全回復の国内旅客、人キロで19年超も

　国土交通省はこのほど本邦航空事業者による3月分の航空輸送統計を発表し、国際航空の旅客輸送量が125万5000人になり、前年同月比で358.1％増、コロナ禍前の2019年同月比では39％減となった。人キロベースでは69億2234万2千人キロであり、前年比が300.8％増、19年比が23.7％減になり、座席利用率が81％となった。水際対策緩和化以降、国際旅客の輸送量は著しい回復を続けており、コロナ禍前と比べても6割程度まで回復した。
　国内定期航空の旅客輸送量は931万5000人であり、前年比では66.9％増、19年比では0.5％減だった。人キロベースの輸送量は88億8983万2千人キロで、前年比が67.3％増、19年比が2.2％増になり、座席利用率が78.6％となった。国内旅客の回復は国際旅客よりも速いペースで、コロナ禍前とほぼ同程度の規模となった。