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2023.05.11

WING

三菱重工23年度予想、航空宇宙防衛は売上収益7000億円

 受注・売上、防衛拡大も民需は横ばいと予想

 三菱重工業の泉澤清次社長は5月10日、2023年度業績見通しについて、売上収益が対前年度比2.3%増加した4兆3000億円、事業利益は55.2%増加する3000億円、当期純利益が45.6%拡大する1900億円に達するとの見通しを明らかにした。今年度は同社が現在進めている2021事業計画の最終年度。このなかで航空・防衛・宇宙セグメントの売上収益は7000億円(前年度比:805億円増)、事業利益はほぼ横ばいの400億円(同:1億円増)を見込み、受注高は1兆円(同:2963億円増)と予想した。
 同セグメントの受注高が大幅に伸びる予想については、政府の防衛力整備計画に基づき、今後5年間に防衛予算が増加することを指摘。2023年度は主として飛翔体の受注が増加する見通しにあるとした。その一方、民間航空機の受注・売上に関しては、2022年度と同水準に留まるとした。

※この記事の概要
・泉澤社長による23年度見通し
・22年度業績、売上収益4兆2027億円
 航空エンジンはコロナ前超え  など

※写真=航空宇宙防衛は売上収益7000億円と23年度に回復が見込まれるが事業収益は横ばい。写真はボーイングの787最終ライン。今年末には月産5機まで回復する(提供:ボーイング)