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2023.04.04

WING

ブラジル空軍、C-390の完全運用能力獲得を宣言

 エンブラエルは4月3日(現地時間)、同社が開発したC-390が、ブラジル空軍によって完全運用能力(FOC)を獲得したことが宣言された。FOC証明は、ブラジルの軍事用航空機の認証機関である産業開発調整研究所(ポルトガル語でIFI)が発行するもの。これにより、C-390プロジェクトがブラジル空軍によって定められた全ての要件を満たし、設計通りにあらゆるミッションを遂行できることを確認した。
 なお、エンブラエルはFOC証明の下で構成した6機目の機体について、ブラジル空軍に対する納入プロセスを開始した。
 C-390は同クラスの中型軍用貨物機に比べて積載量が多く(26トン)、470ノット(時速約870km)で飛行することが可能だ。貨物や部隊の輸送・降下、医療避難、捜索・救助、消防、人道的任務など幅広い任務を遂行することができるほか、仮設または未舗装の滑走路(土、土壌、砂利など)で運用可能なことも特徴だ。
 空中給油機KC-390としても、その能力を証明しており、翼下に設置されたポッドを使用して他機に空中給油することもできる。