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2023.03.31

WING

輸入SAF比べ国内混合SAFのGHG排出量は71%減

 航空局試算、海上輸送費も53%減などメリット

 航空局は3月30日、航空機運航分野におけるCO2削減に関する検討会の6回目の会合を開いた。このなかで持続可能な航空燃料(SAF)導入促進や管制高度化による運航改善、そして航空機環境新技術の導入という、CO2排出削減に向けた3本柱の取り組み状況を説明。さらに、脱炭素化に向けたその他の課題についても、事務局を務める航空局が参加委員に説明した。
 同検討会において航空局は去る3月15日に同局の飛行検査機が、国内ブレンドのSAFの給油を受けて飛行実証した取り組みに言及した。
 この実証ではフィンランドのネステが精製したニートSAF(100%SAF)を伊藤忠商事が輸入し、2月5日~15日にかけて千葉県袖ケ浦にある富士石油の混合施設でケロシンベースのジェット燃料と混合したもの。フィンランドから輸入したニートSAFは5kLで、混合率は11.46%となった。

※この記事の概要
・なぜGHG排出量や輸送コストが安いのか?

・国産SAF、CORSIA適格化向け1件原料登録へ
 ICAO専門家会合へ提案、10月にもリスト掲載か など