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JAL上期、訪日好調な国際線利用率1.3ポ増の82.4%
中国方面好調、旅客数18.1%増、利用率も10.1ポの急上昇
日本航空(JAL)グループの2018年度上半期(4-9月)の旅客輸送実績がまとまった。それによると、国際線旅客数は旺盛な訪日外国人旅客が全体を引っ張るなど、9.4%増加した460万5384人と好調だった。利用率は1.3ポイント上昇した82.4%だった。とりわけ中国方面の旅客数が前年同期比18.1%増加したほか、利用率も前年同期比10.1ポイント増と、二桁改善。これが全体平均利用率を引き上げる結果に繋がった。なお、国際線の旅客需要を示すRPKは全路線平均で8.7%増加した225億7291万6千人キロとなり、座席供給量を表すASKは6.9%増加した273億9948万6千座席キロだった。
利用率ベースでみると、前年同期比でみると、中国方面の利用率の伸びが著しい。中国方面の利用率は前年同期比10.1ポイント上昇した87.5%と、大幅に上昇。中国方面は旅客数ベースでみても18.1%増加しており、好調だった。さらに、韓国方面の利用率も同期比6.9ポイント伸びた85.3%と高い数値を叩きだしたが、一方でASKを11.8%減と座席供給を絞ったこともあって、旅客数は3%減少した。
また、ハワイ・グアムといったリゾートは、利用率こそ0.7ポイント減と微減となったものの、旅客数が前年同期比18.7%増加して好調に推移したほか、米大陸線の利用率は2.3ポイント増えた83.2%で、旅客数は6.7%増加して好調。欧州線も利用率が2.8ポイント増加し、旅客数が1.6%増加している。
その他、東南アジア方面は旅客数が5.8%増加し、利用率は0.9ポイント減少したものの80.8%と、80%台をキープ。オセアニアは路線ネットワーク拡大に伴う座席供給量の拡大で、ASKが60%近く拡大しており、旅客数が前年同期比57.6%増えた10万214人となった。この方面のRPKは60.6%増加していることから、利用率は0.7ポイント改善した76.1%となった。
国内線、旅客数1.4%増と堅調
平均利用率は0.2ポ増と微増に
一方、国内線の輸送実績も堅調だ。国内線の総旅客数は1.4%増加した1740万8061人と、堅調な伸びがみられた。提供座席数は1.1%増加した2433万2448席であったことから、利用率は0.2ポイント改善した71.5%と、わずかながら伸びた。
※写真=旺盛な訪日客をベースに国際線利用率も堅調。中国方面は前年同期比で18%を超える旅客数の増加だ