記事検索はこちらで→
2023.02.03

WING

JAL第3四半期決算でコロナ禍後初の最終黒字

 大幅な入国緩和で訪日客急増、国内旅客も回復

 日本航空(JAL)は2月2日、グループの2023年3月期第3四半期連結業績(2022年4月1日~12月31日)を発表した。入国規制が大幅に緩和されたことで国際旅客需要が回復し、国内線旅客もウィズコロナの新しい生活様式が定着したことで回復が見られたとし、売上収益が前年同期比1.7%増の1兆55億円となった。供給増と燃油費高騰などの影響で営業費用が43.9%増の9901億円になったが、利益面ではEBITが347億円(前年同期比2180億円増)、純利益が163億円(同1446億円増)になり、コロナ禍後初めて最終利益で黒字を達成した。
 当日会見した菊山英樹専務は、これまでの段階的な水際対策の緩和で日本発ビジネス需要が回復してきたとし、昨年10月には大幅に入国規制が緩和されインバウンド需要が急速に回復したという。国内線旅客も繁忙期に制限がなかったことや、政府の全国旅行支援が追い風になって回復へ向かったと説明した。

※この記事の概要
 国内線旅客弱含みで通期予想を下方修正
 黒字化達成に目処、期末に1株20円の配当
 第3四半期のフルサービス、収益規模2倍超に
 ZIPの長距離LCC「先行性の高い結果」
 現金5530億円、手元流動性を着実に確保  など