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2023.01.25

WING

DARPA、核熱ロケット開発でNASAと協力

 2027年にも地球周回軌道で試験実施へ

 米国防高等研究計画局(DARPA)は、「DRACO」(Demonstration Rocket for Agile Cislunar Operations)プログラムを通じて、米航空宇宙局(NASA)と共同で、将来の長期宇宙飛行ミッションの可能性を広げる核熱ロケット(NTR:Nuclear Thermal Rocket)エンジンの開発に取り組んでいることを明らかにした。DARPAによれば、NTR推進は電気推進の約1万倍の高い推重比と、宇宙化学推進の2~5倍の効率性を提供するとした。
 DARPAによれば、2027年度中にNTRを搭載した宇宙船を地球周回軌道上で試験することを目指す。NTRは既存の推進技術に比べ、月面基地への物資輸送、火星への人類輸送、そして更なる遠方におけるロボットミッションなど、さまざまな利点をもたらすとみている。