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2022.12.20

ウイングトラベル

★11月の外国人入国者98万人、コロナ前の4割に急回復

法務省統計、出国日本人数は37万9200人

 

 法務省がまとめた速報値によると、11月の外国人入国者数は97万7000人まで急回復し、コロナ前の2019年同月比で41.0%レベルまで回復したことがわかった。日本政府観光局(JNTO)による11月の訪日外客数は明日発表されるが、直近では外国人入国者数より訪日外客数の方が単月で4〜5万人少ないレベルとなっており、これに照らせば11月の訪日外客数は92〜93万人前後、2019年比で38%前後の回復率となる見通しだ。また、11月の日本人出国者数は37万9200人となり、コロナ前の2019年同月に比べて23.1%と、緩やかながらも回復傾向にあり、10月11日からの水際規制の緩和以降、インバウンドとアウトバウンドの双方向で需要が回復し始めたことがわかった。

 日本政府は10月11日より日本入国時の訪日ビザ免除措置を再開し、個人旅行の受入を再開するなど、世界の主要国並みに水際規制を緩和した。これに伴い、10月以降はインバウンド需要が回復基調に乗り、11月はコロナ前の4割まで需要が急回復した格好だ。12月以降も欧米などのクリスマス休暇、1月以降はアジアの旧正月など大型連休シーズンが続くほか、4月には外国人旅行者にも人気の桜のシーズンを迎えることから、インバウンド需要は2023年に向けて力強い回復基調に乗ることが予想される。

※写真=10月の水際規制緩和を受けて、日本インバウンド、アウトバウンドの双方向交流の回復の兆しが見え始めた