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2022.10.03

WING

MHIRJ、事業多角化で狭胴機整備展開を視野に

 多様なニーズ対応可能な事業展開、米各地で整備能力強化も
 
 三菱重工業がカナダ ・ ボンバルディアからCRJプログラムを買収して、2020年6月に発足したMHIRJアビエーショングループ(MHIRJ、本社:カナダケベック州ミラベル)は、 同社が型式証明を有するCRJ以外にも、新たに狭胴機のMRO(メンテナンス ・リペア・ オーバーホール)事業を展開する方針を固めた。本紙の取材に応じたMHIRJの山本博章社長が明らかにした。
 山本社長は「現状、 年間売上高はおよそ400~500億円だが、5年以内には10億ドル~15億ドル(1400億~2100 億円※1ドル140円換算)規模にまで、事業を成長させていきたい」とし、 成長軌道を描くなかで既存の CRJよりも大型の狭胴機のMRO事業への進出を企図していることを明かした。
 さらに「事業の多様化を図り、 事業規模そのものを拡大していくことが必須」であることを強調。「オーガニックな成長のみでは、(売上高10億~15億ドル規模を)達成することは難しいことから、 M&Aを含めた検討を行っていきたい」とし、M&Aを含めて事業の多様化を進めていく考えにも言及した。

※この記事の概要
 世界で1300機が運航、サポート網強化
 日本含めたアジアでも拠点展開可能性示唆
  新型コロナで打撃、機体整備は一時前年比1~2割に
 20年後半に急回復、全整備ラインが満杯に
 格納庫刷新や増設で旺盛な顧客対応

 パーツアウト事業や中古機仲介も    など