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2022.09.22

WING

コロナ禍から空港経営の新たなあり方を問う

 新たな提供価値・サービス創造、需要開拓へ

 新型コロナパンデミックの影響で大打撃を被った空港。国内線を中心に賑わいを取り戻しつつあるとはいえ、未だ大きな影響を受け続けている。パンデミック発生前の2019年度に比べて国内線は約8割水準まで回復が進んだものの、国際線に至っては3割程度の水準にまでして回復が進んでいない。このパンデミックが、空港の成長・経営戦略に大きな変革を強いたことは言うまでもない。
 三菱総合研究所スマート・リージョン本部エリアマネジメントグループの長岡宏樹主席研究員は「空港はこれまで、伸びる需要をどのように受け止めていくのかということが基本的なスタンスだった」との認識を示しながら、「コロナ禍という厳しい時代を経て、空港が自ら主導的な立場で関係事業者と連携しながら、空港の新たな提供価値・サービスを創造し、新たな需要を開拓するスタンスへ変化していくことが求められる」との見解を示した。