★岸田首相、観光目的以外の水際対策を緩和

　ワクチン3回接種で隔離免除、観光は次の段階

　岸田文雄首相は2月17日の会見で、オミクロン株の発生で強化した水際対策について、3月1日から観光以外のビジネス渡航、留学生、技能修習生などに限定して外国人の新規の入国、日本人の帰国措置の緩和を認めることを正式に表明した。3回目のワクチン接種者は自宅待機免除とし、1日の入国者数は3500人から5000人に引き上げる。岸田首相は水際対策の緩和を「観光目的以外の新規入国者に限って認める」ことを何度も繰り返し強調し、「観光」の言葉を冒頭発言、質問への答えを含めて8度も繰り返した。観光目的の訪日外国人旅行者、日本人の海外旅行の本格的な再開は、1日の入国者数を増加または撤廃する次の段階に先送りする。
　岸田首相は「観光目的の入国は、国内外の感染状況、主要国の水際対策状況、国内検疫体制の実施状況を勘案しながら、今後段階的に見直しを検討していく中で再開時期を検討していく」と語った。まずは、観光以外の水際対策を緩和し、それに対する世論の動向も見ながら、観光目的の訪日外国人の受入時期を検討する模様だ。