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2022.01.19

ウイングトラベル

【潮流】水際対策の効果はない

 オミクロン株の感染急拡大により、国内の新型コロナウイルス感染者数は1日15日には2万5630人に達した。東京都は1日平均4000人台に増加し、今後も感染者の拡大は避けられそうにない。昨年12月から全外国人の全面入国を禁止した水際対策の徹底強化により感染者の拡大を凌いできたが、もはやその効果はなくなった。
 感染者の拡大に対して、米軍からの感染拡大をやり玉に挙げる声があるが、本当に「鎖国」でもしない限り、オミクロン株の感染力の強さを考えれば、遅かれ早かれ、感染急拡大の事態は訪れたのと見るべきだ。
 先に感染急拡大してピークアウトした世界各国のオミクロン株への対応を参考に、医療体制が逼迫しないように努めながら、感染防止対策と経済社会活動の両立を進めていくことが肝要ではないか。
 むしろ水際対策を徹底強化したにもかかわらず、その間に3回目のワクチン接種が遅々として進まなかったことが問題で、ワクチン担当大臣、厚生労働大臣は責められても仕方がない。