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2018.09.10

ウイングトラベル

欧米豪開拓へ、自然やくつろぎ意識したプロモ強化

インバウンド旅行振興フォーラムで戦略説明

 日本政府観光局(JNTO)はこのほど、東京と大阪で「JNTOインバウンド旅行振興フォーラム」を開催した。同フォーラムは今回で20回目の節目の開催となった。今回は現在JNTOが海外22カ国・地域を対象に実施している訪日客誘致のためのプロモーション手法や各市場の旅行トレンドなどについて紹介した。特に今年度からプロモーションに力を入れている欧米豪エリアの訪日無関心層の開拓については、市場開拓に向けたマーケティング分析結果を紹介しながら今後のプロモーション戦略について説明した。また、アジアを始めとしたその他のマーケットについても、2020年の東京オリンピック・パラリンピックやそれ以降を見据えた取り組みについて説明が行われた。
 JNTOは今年2月に新たなグローバルキャンペーン「Enjoy My Japanキャンペーン」の展開を開始。同キャンペーンでは日本の観光素材の多様性を訴求し、特に欧米豪の訪日旅行無関心層を掘り起こすことを目指し取り組みを進めている。欧米豪市場に関しては、長距離の海外旅行を検討する上で、文化体験を求める傾向が強いことに加え、自然関連の観光資源やリゾートやリラクゼーションを求める傾向が強いという。そうした需要にリーチするために、JNTOの各事務所ではさまざまなプロモーションを展開していく方針だ。

 

 英国はスポーツ訴求、ドイツはリゾート客開拓
 イタリア、スペインではハネムーン市場強化

 

 米国は新手法のメディア戦略で訪日需要喚起
 豪州はデジタルマーケティングを一層強化

 

 アジア各国、大都市圏以外でのPR活動積極化
 中国ではインセンティブ旅行単独の商談会実施

 

※写真=東京都内で開催されたJNTOインバウンド旅行振興フォーラムの模様

 

※写真=英国でのプロモ戦略を説明するJNTOロンドン事務所の市川智秀所長

 

※写真=米国市場の動向を説明するJNTOロサンゼルス事務所の門脇啓太所長