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2021.12.13

ウイングトラベル

★JAL赤坂社長、22年3月にはEBIT単月黒字も視野に

 国内需要戻り「明るい兆し出てきた」

 日本航空(JAL)の赤坂祐二社長は12月10日の定例会見で、同社グループの中期経営計画がコロナ禍の中でも順調に進んでいることを強調した。特に財務戦略としては、10月時点の需要が国内線で19年度比5割、国際線で1割弱の水準だったが、11月速報値では国内線が6割まで回復して税引前利益プラス減価償却費のEBITDAとして単月で「辛うじて黒字になるゾーンに入った」ことになり、さらに続けて「すなわち、キャッシュバーンを解消した」と順調な推移について説明した。そのため22年3月には、国内線が約9割、国際線が約2割まで回復する見込みで、そうなれば税引前利益のEBITとして黒字化も視野に入ることになる。
 赤坂社長は、国内線の需要が戻り「明るい兆しが出てきた」として、早期の単月黒字化へ徹底して収支改善に取り組む考え。この11月で解消したというキャッシュバーンについては、有利子負債返済を含めたかたちで解消に至ったということで、3月には「EBITDAでは着実に黒字化できる見通し」だという。