★旅行会社の廃業、昨年4月から累計1000社突破

　10月の官報公示は35社、第1種旅行業は4社

　新型コロナウイルスの影響が長期化する中、昨年4月以降に官報公示された旅行会社の廃業が、累計1000社を突破したことが本紙の調べでわかった。緊急事態宣言やまん延防止等重点措置の度重なる発出、移動や旅行を含む行動制限の長期化などが、観光産業や交通事業者の経営を直撃している。旅行会社は鉄道会社やバス会社などの交通事業者が経営母体となっているケースも多く、本業の苦境も続くなかで旅行事業の廃業を選択するケースも出ている。
　10月に官報公示された旅行会社の廃業は合計35社となり、2020年4月から2021年10月までの19ヶ月間の累計は計1003社となり、1000社を突破した。内訳は、日本旅行業協会（JATA）は154社、全国旅行業協会（ANTA）は487社、協会非加盟の旅行会社は362社となっている。