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2021.10.20

ウイングトラベル

★9月出国日本人は5万2400人、19年比97%減

 1-9月36万人、このまま推移なら年間約50万人

 法務省の出入国管理統計(速報値)によると、9月の出国日本人数は5万2400人となった。前年同月比では65.7%増のプラスだが、コロナ前の19年比では97.0%減と、依然として9割減が続いている。その結果、2021年1〜9月までの累計では36万700人となり、前年比88.3%減、19年比で97.6%減という厳しい結果となっている。日本入国・帰国時の隔離期間は最短10日間に短縮されたが、これがさらに短縮や免除されれば市場は動き出すものと思われる。ただ、年末まで現行水準のままで推移した場合には、2021年の出国日本人数は50万人程度にとどまる計算だ。
 今夏の出国日本人数をみると、東京オリンピック・パラリンピック大会の開催もあり、7月の出国日本人数は4万3200人、8月は6万6000人、9月は5万2400人と、わずかながらもマーケットに動きが出始めている。最大のネックは日本への入国・帰国時の14日間隔離(10月1日からワクチンパスポートの活用で一部対象国は最短10日間に短縮)に加えて、現在は外務省の「感染症危険情報」が全世界にレベル2以上が発出されたままとなっており、旅行会社によるツアーは2020年4月以降全面ストップしたままとなっている。ただ、今夏は個人旅行で海外に出かけた人もおり、昨年の夏とは若干様相も異なってきている。