★HIS第3四半期決算、純損失332億円に

　雇調金など特別利益129億円計上も赤字補えず
　　
　エイチ・アイ・エス（HIS）が9月10日に発表した2021年10月期第3四半期（2020年11月から21年7
月）の連結決算は売上高が前年同期比77.4%減の907億3800万円となった。営業損失は167億9300万円から467億3200万円、経常損失は165億9500万円から463億9600万円、四半期純損失は166億7300万円から332億1700万円とそれぞれ増加した。新型コロナウイルスの影響による各国の入国制限が継続されたことや国内での緊急事態再発令などにより、旅行需要が大きく抑制されたことから主力の旅行事業の収益が大幅に落ち込んだ。そうした中で雇用調整助成金の収入などにより129億4100万円の特別利益を計上したほか、経営体制の再編などコスト削減などを実施したものの、損失を補うには至らなかった。