記事検索はこちらで→
2021.09.13

ウイングトラベル

★JAL、劣後ローン・社債で約3000億円調達

 A350国際線投入資金確保と財務体質の強化

 日本航空(JAL)は9月10日、総額3000億円規模の新たな資金調達計画を発表した。4行の銀行と最大2000億円の劣後ローン契約を締結し、併せて今後約1000億円の劣後債を発行するとした。狙いは新型コロナウイルス感染拡大影響の長期化を見据えた手元流動性の確保と、中期経営計画で打ち出した各種成長への投資を確実に行うため。特にフル・サービス・キャリア(FSC)として重視する欧米路線の機材刷新を加速化して、ポストコロナの貴重なビジネス需要を獲得したい考え。会見した財務部長の木藤祐一郎氏は、今回の調達が守りの側面がある一方で、各施策を着実に実行するための「良質な長期性資金を確保する攻めのファイナンス」だとして、さらなる成長に必要な資金であることを強調した。

お試し価格で全文配信中です