★旅行会社の廃業、7月の官報公示は49社

　昨年4月から累計873社、第1種旅行業は2社

　コロナ禍で人流の抑制が続く中、旅行会社の事業廃止は引き続き高水準で推移している。7月に官報公示された旅行会社の廃業は合計49社となり、新型コロナウイルスの影響が深刻化した2020年4月〜2021年7月までの16カ月間の累計は873社に達した。東京オリンピックが開幕し、消費者マインドにやや変化が見られる一方で、新型コロナの感染再拡大を受けて緊急事態宣言が拡大され、夏休みの旅行需要に再び急ブレーキがかかっている。ワクチン接種証明書の発行は7月26日に開始され、国際往来の再開に向けた期待も高まっているが、先行きは依然として不透明で、旅行業界の試練は続いている。
　7月の官報公示のうち、日本旅行業協会（JATA）の保証社員としての地位を失ったとして弁済業務保証金の取戻し公告が出された旅行会社は7社、全国旅行業協会（ANTA）は19社だった。また、旅行業協会に非加盟で、旅行業登録を抹消し営業保証金の取戻し公告を出した旅行会社は23社だった。