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2021.07.28

ウイングトラベル

★IATA、欧州の冬季発着枠使用基準50%に猛反発

 「現実とかけ離れている」、より低い基準値設定を要求
 
 国際航空運送協会(IATA)は7月23日(ジュネーブ現地時間)、欧州委員会がスロット規制対象空港における冬スケジュール期間中の発着枠使用率基準を50%に定めたことに、強い反発を示した。欧州委員会は今冬季スケジュールについて、スロット規制対象空港で運航する航空会社に対し50%以上のスロット使用を求めた。確かに欧州ではワクチン接種が進展したことにより旅客需要の回復が著しいものの、IATAは「あまりにも現実とかけ離れている」として、基準を引き下げるよう求めた。
 IATAは航空会社が予測不可能で急速に変化する需要に対応するために迅速に対応する能力が制限されてしまうことを強調。結果として環境面でも無駄かつ不必要な運航が発生することになることのほか、航空会社の財政的な安定性をさらに低下させ、世界の航空輸送ネットワークの回復を妨げることになるとして、是正することを強く求めた。

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