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2021.07.20

ウイングトラベル

★夏休みの国内旅行、前年比5.3%増の4000万人

 JTB推計、近場志向で平均費用は3万3000円

 JTBがまとめた2021年の夏休み(7月20日〜8月31日)の旅行動向によると、今夏に1泊以上の国内旅行に出かける人数は、19年比44.8%減の4000万人と、コロナ前の半分以下に減少すると予想した。ただ、20年比では5.3%増と昨夏に比べれば増加する見通し。旅行単価は近場志向による泊数低下の一方で、観光や地域応援と連動した旅行先での食事や土産物の購入などから、一人当たりの平均費用は3万3000円と、19年比では9.6%減少するものの20年比では3.1%上昇すると見ている。この結果、今夏の国内旅行消費額は19年比で50%減、20年比では8.6%増となる1兆3200億円と推計した。
 昨年の夏休みは最初の緊急事態宣言が明け、7月22日からは東京発着を除いてGo Toトラベルキャンペーンが開始されたが、コロナへの警戒感や、学校休業の影響で夏休みを短縮した学校も多く、旅行の計画が立てにくい状況だった。
 今年の夏休みは東京と沖縄に緊急事態宣言が発出されているものの、JR各社や航空会社の利用実績からは大幅な減少は足元で生じていないようだとしている。また、Go Toトラベルに代わる県民割りなどの「地域観光事業支援」は7月17日時点で35県で実施されており、感染が抑えられている地域では地域内旅行が活発化している。

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