20年度航空輸送、国際旅客96.2％減、国内66.9％減

類を見ない需要低迷、国際貨物は前年度並み維持

　国土交通省が発表した2020年度の航空輸送統計は、本邦航空運送事業者による国際航空輸送の旅客数が前年度比96.2％減となる81万3000人となった。国内定期航空輸送の旅客数は66.9％減の3376万8000人だった。年間をとおしてコロナ禍の影響が直撃するかたちとなって、国際線需要はほぼ壊滅し、国内線は旅客が7割も減少した。航空業界にとって、新型コロナウイルス感染症の世界的な拡大は、これまでに類を見ない最大のイベントリスクとなった。