記事検索はこちらで→
2021.06.02

WING

統幕、中国艦艇3隻による屋久島周辺の航行確認

東進して太平洋へ、「いせ」、P-1が警戒監視

 統合幕僚監部は、5月31日に中国海軍の艦艇3隻を鹿児島県屋久島沖で確認したとして、情報収集・警戒監視を行ったことを発表した。確認した艦艇は、ルーヤンIII級ミサイル駆逐艦、ジャンカイII級フリゲート、フチ級補給艦。同3隻は大隅海峡を東へ進み、太平洋へ向けて航行した。
 警戒監視を行ったのは、海上自衛隊の艦艇および航空機で、第2護衛隊の「いせ」と第1航空群のP-1が警戒に当たった。中国艦艇を確認したのは、5月31日午前8時ごろで、屋久島の西方約240キロ沖を航行していた。
 屋久島の近くには、自衛隊の施設整備を検討する馬毛島がある。最近では、米軍による陸上空母離着陸訓練(FCLP)を模擬した航空自衛隊F-15戦闘機による確認飛行を行ったところ。この度の中国艦艇の接近との関連は不明ではあるが、防衛省・自衛隊では、馬毛島周辺を南西地域の守りの要として重視する。

※写真=屋久島周辺での航行を確認した中国艦艇。上からルーヤンIII級ミサイル駆逐艦、ジャンカイII級フリゲート、フチ級補給艦(提供:統合幕僚監部)