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2021.05.10

WING

JAL中計、23年度コロナ禍前のEBIT1700億円達成へ

FSCへの依存度減らしLCC事業、非航空系事業拡大

 

 日本航空(JAL)がこのほど発表したグループの2021-2025年度中期経営計画は、2030年に向けて目指す「JAL Vision 2030」を目標に置いて、「安全・安心」と「サステナビリティ」を将来の成長エンジンとして取り組むこととした。計画前半となる2023年度までの利益目標として、財務税引き前利益(EBIT)でコロナ禍以前の水準となる1700億円の達成を目指す。それをさらに成長させて、最終年度の2025年にはEBITで約1850億円レベルまで伸ばす計画だ。2025年にかけて、従来の主力事業であるフル・サービス・キャリア(FSC)事業の依存度を減らしつつ、今後高い成長が見込めるロー・コスト・キャリア(LCC)事業に加え、マイルなどの非航空領域の成長を図っていく。その上で2030年のJAL Visionを実現し、さらに最大の課題とする2050年までの二酸化炭素排出量実質ゼロを目指す計画だ。

 

※写真=会見に応じるJAL赤坂社長