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2021.04.27

WING

ウェザーニューズ、AI火山灰検知システムの運用開始

世界初、小規模噴火にも対応のリアルタイム・自動検知

 ウェザーニューズがリアルタイムかつ自動で火山灰雲を検知することが可能な「AI火山灰検知システム」の運用を、世界で初めて開始した。同社独自のAI画像解析技術を用いて火山の噴火、噴煙を検知するもので、衛星画像を用いて雲の切れ間からAIにより噴煙(火山灰雲)をリアルタイムに検知することができる。ウェザーニューズ地象センターが航空会社向けに行っている火山灰拡散予測に導入することで、これまでは難しかった小規模な噴火も検知することが可能になることが可能になるとしており、火山近傍を運航している航空会社に対してリアルタイムに噴火情報を提供するという。
 ウェザーニューズでは2010年のアイスランド氷河エイヤフィヤトラヨークトル山で大規模な噴火が発生し、約30カ国の空港閉鎖、多数の欠航を余儀なくされるなど大きな影響が発生したことをきっかけに、航空市場向けに独自の火山灰検知・拡散予測サービス(ACOS:Airspace Critical Operation Support)の提供を開始。同サービスは世界中の火山を衛星画像やライブカメラなどで監視し、噴火した際にいち早く独自の拡散予測を提供するもの。火山がどこで噴火し、噴煙がどのように流れていくのか、その規模、到達時間などについて、いち早く発信しているという。今回新たに運用を開始した「AI火山灰検知システム」は上流工程の噴火の”気付き”の面で活用するとのことで、ウェザーニューズがより迅速かつ正確に噴火を検知することができるようにする。
 ウェザーニューズの地象センターのほか、・・・・・・・。

※画像=ウェザーニューズが「AI火山灰検知システム」の運用を開始した。画像は4月5日6:10(JST)のひまわり8号赤外画像から、インドネシアハルマヘラ島北部にあるDUKONO火山の噴煙を捉えた様子。赤外画像では噴煙を確認できない(左)。「AI火山灰検知システム」により噴煙を捉えた様子(右)。航空路火山灰情報センターVAAC Darwinによる情報からも、噴煙の噴出があることが通知されていた(提供:ウェザーニューズ)