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2021.04.26

ウイングトラベル

★航空各社、間際キャンセルに怯えるゴールデンウィーク

 予約数、前年比急増もコロナ禍前には遠く及ばず

 航空会社各社は4月23日、一斉にゴールデンウィーク(4月29日〜5月5日)の予約状況を発表した。大手航空会社(ANA、JAL)の2社の国内線予約数をみてみると、ANAの予約数は対前年比346.5%(予約数:44万4493人)の急上昇。一方、JALも255.3%増加(予約数:32万6873人)した。ただ、新型コロナ禍前の2019年のゴールデンウィークと比較すれば、依然として低空飛行状態が継続。さらに、4月25日〜5月11日まで、東京都、大阪府、兵庫県、京都府を対象とした緊急事態宣言が発出されるなど、今年のゴールデンウィークも昨年に続き、航空業界に冷たい風が吹き荒れている。
 そうしたなか航空業界が怯えるのは、間際の予約キャンセルだ。例年ならば、大型連休前にはLCCを中心に間際予約獲得が大きな焦点となるが、今年は間際の予約キャンセルに見舞われることになりそうだ。
 一方、大手2社の国際線予約状況をみると、依然として各国政府の出入国制限措置が講じられていることから、低迷。ANAの予約数は6.6%増加した8634人に。JALは555.3%増加したものの、予約数は1万1986人だった。
 また、LCC各社の予約状況をみると、ピーチ・アビエーションは849.8%増加した8万7287人、ジェットスター・ジャパンは2103.2%増加した6万8476人、春秋航空日本も国内線が1351.8%増の3310人、国際線は229.6%増の534席となるなど、伸び率だけみれば驚異的なレベルの回復となった。