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2021.04.21

WING

成田で搭乗橋の完全自動運転化プロジェクト始動

5年後の達成へ、過程で遠隔・2基同時装着実現も

 成田国際空港会社(NAA)は4月20日、成田空港で運用を開始する自動化搭乗橋を報道公開した。NAAは三菱重工交通・建設エンジニアリングと契約を結び、搭乗橋の完全自動運転化プロジェクトとして共同開発を進めていく。現在の自動化技術は、航空機のドアまで自動で動いて装着する段階で、ある程度の人による操作が必要。これをおよそ1年後には、遠隔での操作を可能とし、さらに約1年かけて搭乗橋2基同時の自動装着を目指す。そして、おおむね5年後には、搭乗橋運用の完全自動化を実現する考えだ。
 この自動化を進める搭乗橋は、第2旅客ターミナルビルの67番スポットに設置する。公開時点では、操作卓のレバーを倒すと、自動で航空機のドアへ装着する。従来搭乗橋の操縦は、ドアへ装着するまでオペレーターが位置を調整しながら操作しなければならず、習熟が必要となる作業だった。慣れない人なら3〜5分かかってしまうところ、自動操縦では装着まではベテラン並みの約1分。一定の作業品質を確保することができるため、作業効率だけでなく人員育成の効率化も図れることになる。
 現時点では、完全自動運転化への取組みの初歩段階だ。今後さらに機能の向上を図っていくことで、・・・・・・。

 GPSと画像検知でドアの位置特定
 2基同時は安全性の担保で実現

※写真=NAAと三菱重工は搭乗橋の完全自動運転化を目指す