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2021.04.21

WING

ICAO、火星ヘリ「インジェニュイティ」に3レター「IGY」

コールサイン「Ingenuity」、飛行地点は「JZRO」割当

 国際民間航空機関(ICAO)は4月20日(モントリオール現地時間)、米航空宇宙局(NASA)が火星の大気中で初めて飛行することに成功した火星ヘリコプター「インジェニュイティ」(Ingenuity)は、その初飛行に際して、「IGY」の3レターとコールサイン「Ingenuity」が付与されていたことを発表した。
 「インジェニュイティ」は人類史上、初となる地球以外の惑星大気を飛行することに成功した。この歴史的快挙を成し遂げた機体を開発したNASAのジェット推進研究所では、米国東部夏時間午前6時46分(日本時間午前3時46分)にNASAの火星探査機「パーセブランス」経由で「インジェニュイティ」からのデータを受信し、飛行の成功を確認した。
 NASAによれば、「インジェニュイティ」には太陽電池を搭載しており、最初の飛行を開始したのは、米国東部夏時間午前3時34分で、火星現地時間では12時33分(火星時間)。同時刻、「インジェニュイティ」チームは太陽光エネルギーと飛行条件が最適であると判断して、初飛行に踏み切った。
 高度計のデータによると、「インジェニュイティ」は規定の最高高度である10フィート(3メートル)まで上昇。30秒間安定したホバリングを維持することに成功した。その後、機体は下降しており、39.1秒の飛行を経て火星表面に再び着陸した。
 ICAOによれば、フライト地点は「インジェニュイティ」が・・・・。

※写真=火星ヘリコプター「インジェニュイティ」が初飛行に成功。写真は飛行中の「インジェニュイティ」が自らの影を撮影したもの(提供:NASA)