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2021.03.24

WING

英国防省、国防政策概説書「競争時代の防衛」を公表

 英国防省は3月22日(英国現地時間)、去る3月16日に英国政府が公表した外交・安全保障政策概説書「統合レビュー」において、英国防省が行う取り組みを概説する「競争時代の防衛」を公表した。
 「競争時代の防衛」は全9章立てで、第1章では戦略環境の変化、第2章では将来の戦場について、第3章では戦略的アプローチを、第4章では将来に向けた取組み、といった具合に2030年に向けた英国防省の取組みを概説している。今回は国際情勢観や日本などとの関係性、英軍の再編についてを記載する。

 

中国の台頭を最重要の地政学的要因と位置付け

 

 英国防省は「競争時代の防衛」において、英国政府の「統合レビュー」でも示した今後10年で英国および国際秩序にとって重要な事項として、第1にインド太平洋地域の重要性が高まっていること、中国の台頭など地政学的・地経学的な変化を、第2に国家間や民主主義的価値感と権威主義的価値間などのシステム間競争を、第3に急速な技術革新、第4に気候変動や感染症リスク、テロリズム、組織犯罪など国境を超え集団で対処しなければならない課題、これら4つの潮流を挙げている。特に国際情勢については、中国の台頭を今日の世界における最も重要な地政学的要因とした上で、「統合レビュー」にもある様に、気候変動などの分野では協力しつつ、国際利益および我々の価値観を守るべく、巻き返しの準備が必要と述べている。

 

日本とはアジアで最も親密な安全保障パートナーに
韓国の産軽空母計画通じて英韓の繁栄を支援

 

タイフーンの能力開発やF-35を追加導入
2020年代半ばには新中型輸送ヘリを選定へ

 

※参照=英国防省の当該ページURL:
https://www.gov.uk/government/publications/defence-in-a-competitive-age

 

※写真=英国防省は今後10年間で英国防省が行う取り組みを概説する「競争時代の防衛」を公表した(提供:英国防省)