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2021.03.23

WING

JAXA、宇宙ごみ衝突回避支援ツールを無償提供へ

軌道力学専門家無しでも最適回避手段発見可能に

 宇宙航空研究開発機構(JAXA)は3月22日、人工衛星のデブリ回避運用を容易にするべく開発したデブリ接近衝突確率に基づくリスク回避支援ツール(RABBIT:ラビット)を、人工衛星運用を運用する国内外の公的機関、企業、そして大学などに無償で提供することを発表した。
 人類が宇宙開発をスタートして以降、スペースデブリは急速に増加しており、JAXAは微細なスペースデブリであっても、運用中の人工衛星を破壊する可能性があるとしている。
 JAXAによれば、現在、人工衛星を運用する各機関は米国の連合宇宙運用センター(CSpOC)からの接近通知(CDM)を受け取っており、この通知により数日以内のスペースデブリとの衝突の可能性を把握している。しかしながら、CDMには衝突回避のために、・・・

 

※画像=JAXAは人工衛星と宇宙ごみの衝突回避を支援するツールを無償提供する(提供:JAXA)